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第一回勝浦ミラクル人会議
~レポート~

公開日:

12月1日 日曜日
千葉県勝浦市 妙海寺
JR外房線 勝浦駅より車で7分

勝浦のミライをツクル元気な人「ミラクル人」たちが集い語り合い、勝浦を変えていくきっかけの場として「ミラクル人会議」第1回が開催されました。

まず初めに行われたのは、全国生涯学習まちづくり協会の理事長などを務めている福留強先生による講義。福留先生の幅広い知識と経験をもとに、“まちづくり”とは何か?ということについて、全国各地の成功事例を交えながら解説していただきました。

具体例として、鹿児島県鹿屋市の限界集落に形成されたコミュニティ「やねだん」(※1)や、同じく鹿児島県霧島市隼人町にあった無人駅「嘉例川駅」(※2)の活用などを例に、勝浦市よりもずっと地勢的に不利な地域でも住民の力で仕事がつくれるのだということを、わかりやすく示してもらいました。参加者からは「鵜原だったらどうかな」といった呟きの声も漏れ、参加者の皆さんは勝浦に置き換えてできることを模索されているようでした。

※1「やねだん」

鹿児島県鹿屋市串良町上小原にある限界集落で「やねだん」と呼ばれるサツマイモ焼酎といった加工品、土着菌や手打ちそばなどの販売により集落独自の財源を築く。また、「迎賓館」と名付けられた空き屋に芸術家を誘致する取り組みを行い、多様な交流の機会を生んでいる。補助金に頼らない地域再生の成功事例として注目を浴びる
WEBサイトリンク http://www.yanedan.com

※2「嘉例川駅」

鹿児島県霧島市隼人町嘉例川にある無人駅だったJRの駅舎。旧・隼人町が保護のため買収し、地元のボランティアによって整備される。地元住人自ら参画することで名物駅弁「嘉例川弁当」を開発。


また、地域の価値を住人自ら発掘作業を行うことで、皇太子殿下が利用された由緒ある駅という事が判明。ボランティア駅長など、これらの小さな行動の積み重ねが注目を浴びるようになり、今では話題の豪華列車「ななつ星」も停車するまでになった。

また、福留先生は「まちづくりというと、ハードのことをまちづくりと理解していることが多かったが、これからはそうではない。嘉例川にはホテル、マンションの話がどんどん来たが、それをNOと突き返した。あの風景が残っているのがいい」とも。そのうえで勝浦について「寺社が多くて朝市をあって、人々の素顔そのままの姿があって。あの姿を見せたい。朝市が消えたら大変だなと思いました」と強調されてました。

「パック型から着地型観光へ。着地型観光は『誰にも教えてくない店に行く』とか、表だけじゃなく『裏』も魅せる観光です。なんもない、地元もより付かなかった駅が嘉例川では観光地になったんです。熱海にも行きましたが、私は『白い海とかね、美しいなんていっちゃいかん』って言うんです。だって、海が美しいだけだったら観光客は『次にどこへ行こうかな』って考えてるでしょ?もう一回来てもらわなきゃ。だから、地元の人に会わせること。リピーターを考えなきゃ」と、「交流が印象深い旅をつくり、リピーターをつくるのだ」と、観光とまちづくりの意義についても示唆深い指摘がなされました。それに関連して、漁師のお母さんたちによる食堂で成功している長崎県平戸市にある「母々の手(かかのて)」をご紹介。年金プラス五万円に繋がるコミュニティビジネスの可能性も教えていただきました。勝浦市にも近い産業を抱えるまちだけに、頷きながらメモを取る参加者の方もいらっしゃいました。

 

そして観光と地域を考える際には「さしすせそ」で楽しめると言います。

 

さ 国(勝浦市)の光を探す

し 調べる

す 推理する

せ 整理する

そ 地域を創造する

 

さらに光がなければ「作っちゃえばいいんです」とも。ですが、先生は「勝浦には光がいっぱいあるんです」と力強くおっしゃってくださいました。

福留先生の講義に続いては、今度は参加者のみなさんが主体となって行う「まちづくりアイディア創造ワークショップ」です!六つの班に分かれます。

 

「今日から誕生日の一番近い人は?」「自己紹介の時、一番今困っている事も言ってください」と、ユニークな自己紹介から始まり、自然とチーム内で会話が膨らみます。

そして「勝浦でできる子どもの関わる事業」「交流事業」「お寺と地域でできること」「儲けそうな事業」の四つのテーマに対するアイディアを皆で考え、次々と付箋に書き出していきます。出されたアイディアは否定せず、必ず「いいね!」と皆で共感し合います。

 

「リアル寺子屋」「サバイバルキャンプ」「リデザイン」など、多彩なアイディアが各テーブル飛び交い、参加者は時に笑い、時に熱く語ります。

 

そして今回、六つのアイディアに集約されました。

1「外国人もびっくり!!グローバルキッチンまるごと勝浦」

2「リアルキッザニアin勝浦~オールチャレンジ~」

3「勝浦まるごとおもてなし」

4「勝浦 夜も市」

5「仲間じゃんプロジェクト」

6「ひなまつりカフェ」

 

朝だけじゃなく朝市食材を調理してもてなす夜の市があってもいいじゃないか、武道大学の留学生に勝浦の未利用食材を使った各国料理を作ってもらえないか、勝浦市の海も山もあり多様な産業のあるフィールドを使ってリアルな職場体験ができないか、、、、、などなど、斬新なアイディアが飛び出しました。

そして最後に福留先生を囲んでの懇親会が行われました。同じ勝浦市内でも初対面の参加者の方もいらっしゃり、お互い名刺交換をするなど、新たな繋がりの場となりました。
アイディアも大切ですが、何より人と人とつながり実際のに結び付いていくことが大切です。
今後は4月に第二回の「ミラクル人会議」を実施予定ですが、その時までにアイディアをより具体化できるようになるのが目標です!!

 

交通アクセス

千葉県勝浦市 妙海寺
〒299-5224 千葉県勝浦市新官174
0470-73-0399

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【電車の場合
JR東京駅(京葉線ホーム)から特急わかしお>勝浦駅(約90分)
※勝浦駅から妙海寺までタクシーで約8分(約3km)、1000円程度
エミタスタクシー南総 TEL:0470-73-1101

【お車の場合】
京葉道路・東関東自動車道経由
館山自動車道 市原ICから約70分(国道297号>妙海寺)

東京湾アクアライン経由
アクアライン>圏央道 市原鶴舞ICから約50分(国道297号>妙海寺)

【高速バスの場合】
バスターミナル東京八重洲から約110分(京成・小湊・日東)
※現在、予約制ではありません。
時刻表はこちら

 

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