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Vol.4「支え合うことのできるコミュニティー」をつくる

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妙海寺では「菩薩づくりでまちづくり」というテーマでコミュニティーを作りたいと考えております。
菩薩?! 菩薩づくり?
なんじゃそりゃ!?となっているかと思います。

菩薩とは「自分の幸せと他者の幸せを重ねて行動のできる人」のことを言います。
自分さえ良ければという気持ちでも、自分はさておいて人を幸せにしようということもなかなかできません。
自分の幸せを叶えながらも他者の幸せを心掛けていける人、そんな「自利利他円満」のかたを増やしていくこともお寺が地域の中でコミュニティーを作る意義と考えます。
お寺は、大きな資金があるわけでもないので、地域を良くしようと考えるときそのコミュニティー他の在り方、一人一人の心の在りかたにコミットしたいのです。
今、人口減少が都心でも地方でも、私たちの共通の問題となっています。ですが、菩薩づくりでまちづくりの観点からはこれをチャンスととらえることができます。

地域の方々がみんな菩薩になったとき、下記の通り菩薩率は高まります。
菩薩/人口=菩薩増/人口減=菩薩率
小さくても強いコミュニティー

菩薩率の高いコミュニティーは、必然的に支え合うコミュニティーとして純度をあげ、幸福度の高い街に発展していくことでしょう。
お寺が、世界を変えていくことはできないですが、地域をより良くあるため、目標を掲げていくことは必要なことではないでしょうか。世の中は、人と人との交流、つながりを絶ち「無縁化社会」へ進もうとしております。それを自由という方もいらっしゃいますが、本当に自由とはお互いに足りないところを補い、助け合い生きていくことではないでしょうか?つながりは面倒だと言い、孤立の道を選ぶことは社会全体の流れとしては間違いだと思っております。
妙海寺では「お寺でランチ」を開催し、地域の奥様方がボランティアで月一度食卓を囲みます。

その食卓にはいつも30~40名の方々が参加します。その厨房に立たれている奥様方はまさに菩薩です。みんなのために料理を作りながらも、やりがいをもって和気あいあいと料理をしている姿は、輝きに満ちています。そんな方々が集まるランチにはいつも活気があふれています。
心からつながり、支え合うことのできる仲間を仏教ではサンガといいます。そんなサンガを作りみんなの笑顔を見ていたいのです。

私自身、菩薩(自利利他円満)を目指し精進していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!