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「里親ってなに?」
~ 温かい家庭を必要としている子供たちがいます ~

公開日:

11月27日 14時~

「里親ってなに?」~温かい家庭を必要としている子供たち~
11月27日14時から、児童養護施設 子山ホーム 里親支援専門相談員 柴田弘子さんから 「里親って何?」というテーマでお話を頂きまたした。
日本には養育拒否、虐待、捨て子、両親の行方不明などそれぞれの事情で親と離れて暮らす子供たちが約4万5千人います。
表には見えてこないのですが、実は大変な思いをしながら地域で育っている子供さんが沢山いるのです。
そして、養育を受けられない子供たちを守っていくのが社会的養護の役割です。その中でも、子供を自分の家庭に迎え入れサポートを受けながら養育するのが里親制度です。今回はそうした社会的養護や里親制度を知って頂くための機会を作りました。 

特には子山ホームでの子供さんたちの生活の様子もうかがうことが出来ました。子山ホームでは、私たちが考えている施設というイメージではなく、職員が家族と一緒に住み込むなど家庭に近い状態で愛情をこめて子供を育てていることが分かりました。施設もきれいで子供が育つにはとても好い環境だと感じました。
私自身もこのような素敵な施設が近隣にあることを知らないでおりました。このような養護施設には食べ物や現金を寄付したり、勉強を教えに行くボランティアなど様々協力をすることも可能です。興味がある方はお繋げしますのでお声がけください。

そして、本題の里親制度についてですが、施設での養育を減らし、里親が引き取る子供を増やしていきたいというのが国の方針のようです。と言っても里親に引き取られる子供は全体の15%程度で、実際には里親がまだまだ全然足らないのが現状です。

詳しくは触れませんが里親になれる条件や、申請から登録までの流れなど、里親がいかに大変か、またやりがいがあるかなど現場での声なども聞かせていただきました。
今回はまず知るという事がとても大切なことだと感じています。知らないという事は、いらぬ偏見を生み出します。きちんとした情報を知ることで、子供たちの地域での受け入れ方も変わると思います。
子供たちは、どんな家庭で生まれても、今どんな状況にあろうとも、未来に希望を持ち生活してもらいたいです。
先ほどお書きしたように養護施設に寄付や協力する方法もありますし、個々が地域の中で声がけをしたり、子供たちに目を向けるだけ声がけだけでも良いと思います。それぞれが出来ることを行ってまいりましょう。