TOP 寺ブログ Vol.5 海洋葬協力者の方々(前半)

Vol.5 海洋葬協力者の方々(前半)

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この海洋葬「海の弔い」のプロジェクトについては、今までにないものを創り出していくという作業でしたのでとにかくトライ&エラーの繰り返し、今現在においても様々な試行錯誤を重ねております。
納得をしたものを作っていくという部分では出来上がった先も磨き上げていくことが必要なのかもしれません。
そして、このプロジェクトの趣旨にご賛同いただきました皆様の力なくしてはここまで来ることはできませんでした。

そもそもこの企画をご相談させていただいたのは、永代供養会のパイオニア角田山妙光寺の院首 小川英爾上人をはじめ、菊池上人松脇上人という先輩僧侶の方々でありました。
”漠然としたお寺の未来に対する不安”を先輩方にぶつけては、叱咤激励を受けながらパズルのピースのようなものを拾い集める、そんな作業からでした。
そのおかげで、お寺がどうあるべきなのか、お墓というものが人々にとってどういう意味があるのか、その一つ一つにきちんと向き合い妙海寺なりの答えを見つけ出せたような気がします。

そして、その集めたパズルのピースを、寺院デザインの薄井さんと並べてはめ込む作業。後見人や契約事項、ネーミングやデザイン、構想段階までご協力頂き、その過程だけで優に1年半はかかっています。
かすかに見えてきたみらいのカタチを、高校の大先輩であるイエサブユナイテッドの荘司和樹さんとどんな布陣でデザインを作り込んでいくのかと画策。たくさんのご提案、そして建築全体のマネジメントをお願いしました。

未来を創り出す若い力を借りたいと千葉大学 デザイン文化計画研究室の植田憲先生、青木宏展先生はじめたくさんの学生さんたち、そしてそのとりまとめをミライノラボの阿部厚司さん田島翔太さんとともに取り組むことになりました。千葉大の学生さんとは、現地に等身大のモニュメントの大きさを模造紙で確認したり、デザインに関しても多くの事例を調べてもらい、たくさんのご提案を頂きました。まったく初めてだった「お墓」という事案に真摯に向き合っていただいたことに心より感謝いたします。


※没になったデザイン案

 

次回はその後に関わって頂いた方々とのお話を載せたいと思います!