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推薦文 その1

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海洋葬「海の弔い」プロジェクトに関わっている方々から、この海洋葬に関して思い思いの事を綴ったレポートを頂いています。

1人目の方はこのプロジェクトを開始する以前からこの海洋葬について相談させて頂き、現在もソフトの面でお世話になっている、
寺院デザイン 代表  薄井秀夫 さんです。

 

 

妙海寺の海洋葬について

 

近年、散骨をする人が増えている。

散骨は、現代人の自然への憧れを象徴している弔い方である。そもそも自分が死んだら大自然の中に眠りたいというのは、人間としてごく当たり前の感覚であろう。普段、自然と接することが少ない都市部の人にとってはなおさらである。

その一方で、家族の遺骨を散骨したが、後になって、やっぱり手を合わせる場所が欲しかったと後悔する人も多いことも聞く。

どちらも、人の弔いというものと真剣に向き合っているからこその思いだと思う。

こうした状況を聞く中で、散骨をするのもいいが、遺骨の一部を遺して小規模なお墓や合葬墓に納骨したら、両方の思いをかなえることができるだろう、ということを何となく思い描いていた。ただ言うは易しで、それを実現させるようなお墓をつくるのは、なかなか難しいだろうとも思っていた

 

そんな時、妙海寺の海洋葬の計画を聞いた。

以前、妙海寺には訪れたことがあり、海岸の高台に立つお寺からの眺望に、感動したことを憶えている。

妙海寺の海洋葬は、遺骨を妙海寺から見える太平洋に撒き、遺骨の一部をお寺に建立される礼拝施設に納め、そこで手を合わせるという計画だった。礼拝施設の向こうには太平洋。海に撒いた遺骨に向かって、遺骨を納めた礼拝施設に向かって、同時に手を合わせることになる。

まさに理想の散骨だと思った。

 

死んであちらに逝く人も、遺されて手を合わせる人も、こんなに心落ち着ける場所は無いと思う。本当にさわやかで、やすらかな気持ちになれるお墓だ。

もし散骨を考えていたり、散骨をするかどうか迷っていたりする人は、一度、この妙海寺を訪れるべきだ。そして礼拝施設から太平洋に向かって手を合わせてみて欲しい。ここで故人に手を合わせることができたら、ここで家族に手を合わせてもらうことができたら、きっと安らかな気持ちになれると思うだろう。

 

そしてもうひとつ、この海洋葬の魅力は、妙海寺の住職だ。とても気さくで、優しい住職である。この人なら、どんなことでも話すことができそうだ。そして何より笑顔がすてきである。

私がつらつら言っても説得力が無いだろうが、一度、会ってみたら、私の言うことがわかるはずだ。

散骨に興味があるなら、一度、妙海寺に見学に行って佐々木住職の話を聞くべきである。

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寺院デザイン 代表 薄井秀夫

代表取締役 薄井秀夫
昭和41年、群馬県生まれ。
東北大学文学部卒業(宗教学専攻)
中外日報社、鎌倉新書を経て、平成19年に株式会社寺院デザインを設立。
著書に『葬祭業界で働く』『10年後のお寺をデザインする』『人の集まるお寺のつくり方』『寺院墓地と永代供養墓をどう運営するか』『どこが違うのお仏壇』など。

寺院デザインHP https://www.jiin-design.co.jp/